
秋田温泉2泊3日の旅行のなか日に、秋田市内観光をしました。11月の上旬というのに、とても寒い一日で、秋田市は一時雪がちらついていました。
秋田温泉さとみ ➡ 千秋公園
朝、晴れ間が見えていたので、9時半にホテルを出発し、千秋公園までの3.5キロを歩いて行くことにしました。
30分ほど歩いたところで、雪が降り出しました。

途中に、地元のスーパー「グランマート」があったので、立ち寄ってみました。
スーパーの前にはバス停もあり、バスを利用して買い物に来る方もいるようです。
旅行先で、地元のスーパーを見るのは結構楽しいです。

ご当地の食べ物、バター餅やきりたんぽが手ごろな値段で販売されていました。
焼き芋3種 バター餅 きりたんぽ
千秋公園
秋田駅から徒歩15分の場所に位置する千秋公園は、秋田藩20万石佐竹氏の居城、久保田城跡です。
初代秋田藩主佐竹義宣(よしのぶ)が、1602年に自然の台地を利用して築城したもので、石垣や天守閣を持たない平山城であったことが特徴です。

「秋田温泉さとみ」から歩いてきた私たちは、公園の北東にある弥高神社東参道入口から入って行きました。

東参道を上ると、すぐに素晴らしい紅葉が目飛び込んできました。


苔の上に落ちたもみじもまたきれいです。

彌高神社(いやたかじんじゃ)


落ち葉拾いに来ていた園児も、みんなで神社にお参りしていました。

胡月池
彌高神社を参拝し、胡月池方面へ。

きれいに整備された池です。

裏門跡
池の脇にある階段を上ると、裏門跡がありました。
ここから先が本丸です。

階段を上り切った場所からの風景です。秋田駅方面には高いビルが見えます。

12代藩主佐竹義堯(さたけよしたか)銅像
本丸の中央に12代藩主佐竹義堯公の銅像があります。
近代秋田を築いた最後の藩主とのこと。


御隅櫓(おすみやぐら)
なだらかな坂を上り本丸北西にある御隅櫓へ。


もとは、二層造りで物見と武器庫の役割を担っていたのですが、平成元年に再建され,現在は資料館となっています。

【観覧時間】9時~16時半
【観覧料】 一般 100円、高校生以下 無料
【休館日】 12月1日~翌年3月31日

櫓の内部は、資料館となっています。
4階が展望室となっており、窓の外側に出ることができます。
高い場所が苦手なので、手すりに近づくと足がすくみましたが、頑張って写真を撮りました。


櫓の東側には、人工ですが、滝が流れています。


八幡秋田神社

案内板によると、
「八幡秋田神社は、初代藩主佐竹義宣公始め、歴代の藩主を祀る、秋田県の有形重要文化財でありましたが、平成17年1月9日の放火により社殿を焼失しました。 以来、皆々様のお力を戴きまして、平成20年12月に竣工することができました」

拝殿に向かって右側に「雄柳龍神」があります。

表門
八幡秋田神社を参拝し、表門から城外に出ました。
もみじの赤と銀杏の黄色ががとても鮮やかでした。

表門は、平成13年に再建されたそうです。

櫓門形式の表門を外側から撮影。
表門ともみじの紅葉が、とてもマッチしています。

御物頭御番所(おものがしらごばんしょ)
表門の階段を下ると、右側に「御物頭御番所」がありました。

御物頭御番所(おものがしらごばんしょ)は、久保田城内に唯一現存する藩政時代の役所建物であり、宝暦8年(1758年)から安永7年(1778年)の間に建築されたものと推定されています。
久保田城内のニノ門(長坂門)の開閉と城下の警備、火災消火を担当していた物頭(足軽の組頭)の詰所で、秋田市指定文化財です。
秋田市ホームページより

千秋公園 ➡ 赤れんが館
千秋公園の散策を終えた頃、再び雨が降り出し寒くなってきたので、市内観光は終了しようと思ったのです、まだ11時半。
せっかく秋田まで来て、1か所だけの観光ではちょっともったいないので、渋る夫を説得し、もう1か所赤れんが館まで、足を延ばすことにしました。
アトリオン(秋田総合生活文化会館)
通りを歩き出したものの、あまりに寒かったので、たまたまあったアトリオンに入ってみました。

地下一階のお土産屋さんです。

お店の入口すぐの一番目立つ場所に、秋田県出身の新総理大臣菅さんにちなんだ土産物が並べられていました。

秋田の伝統工芸品 草木染の絹織物秋田八丈や大館曲げわっぱ等も販売されています。
値段は結構しますが、素晴らしい手仕事で、お弁当箱が欲しくなりました。
購入しませんでしたが・・・
雨の中持ち歩くのもどうかと思ったので、結局こちらでは何も買いませんでしたが、手頃な値段のお土産も多数ありました。
うなぎ増田屋
赤れんが館に向かい、旭川のほとりからすずらん通りにはいると、「うなぎ」の文字が目に飛び込んできました。
もう昼12時を過ぎていました。
朝食ビュッフェでお腹一杯食べていなので、まださほどお腹は空いていませんでしたが、これ以上昼が遅くなると、夕食が食べられなくなるので、ここでお昼を食べることに。
地域共通クーポンがあったので、ちょっと贅沢してもいいかなー と。

良心的な値段でした。
サラリーマンの方が昼休みで利用しているようです。

ランチメニューの「うな玉丼」。
吸物・漬物・ドリンク付きで、880円(税込)です。
とろーり卵が美味しかったです。


夫は、うな重(梅)。吸物・漬物付きで、1,550円(税込)。
ウナギが香ばしく美味しいと言っていました。ちっとご飯の量が多かったようです。

合計2,430円。
地域共通クーポンは、おつりが出ませんので2,000円分だけ使いました。
増田屋の近くに、飲食店が並ぶ古い家並みがありました。
雨が降っていて、人が歩いていなかったのでちょっと寂しい感じがしましたが、コロナに負けずがんばってほしいです。



赤れんが館
赤れんが館は、旧秋田銀行本店本館で、1969年(昭和44年)3月まで秋田銀行の店舗として使用されていました。
1994年(平成6年)12月に国指定重要文化財となっています。
ちょうど、外壁の修復中でした。
2階建ての建物の外壁は、ルネッサンス様式を基調にし、土台は灰色の男鹿石の切り石積み、1階が陶器白タイル、2階が赤れんがなのですが、足場とシートに覆われ、全体を眺めることができず残念です。

【観覧時間】9時~16時半
【観覧料】 一般 210円、高校生以下 無料
【休館日】 年末年始(12月29日から1月3日まで)展示替え期間(不定期)

2階まで吹き抜けになっており、白と茶を基調とした美しい内装です。

1F、金庫室です。
頑丈そうな扉の中に、金庫があります。

金庫は改造されており、案内ビデオが放映されていました。

1F、頭取室。
こちらには、秋田の名品が展示されています。
秋田の金工
大理石の階段を2階へ。

手前の部屋は、「関谷四郎記念室」となっています。
1907年(明治40年)に秋田市で生まれ、金銀を用いた金属工芸の分野で人間国宝となった方です。
本人が使用した道具類や作品が展示されています。

2F、奥の部屋が貴賓室。

家具も内装も豪華です。


赤れんが館の1Fを奥の方に進むと、赤れんが郷土館になります。
赤れんが郷土館の3Fは「勝平得之記念館」となっています。
勝平得之(かつひらとくし)は、1904年(明治37年)秋田市に生まれ、生涯秋田を離れることなく秋田の自然や風俗を描き続けたた木版画家です。


赤れんが館 ➡ 秋田駅
赤れんが館の見学を終え、秋田駅からバスで宿まで帰ることにしました。
秋田土産
秋田の土産として、地域共通クーポンを使い3種類購入しました。
①いぶりがっこ
秋田駅2Fの土産屋さんや秋田空港に1本600円~700円位で販売しています。
土産屋さんで購入しようとすると、
夫から「地元の人も食べるのだからスーパーでも売っているでしょ」と、アドバイス。
なるほど・・・
秋田駅前にある、西武秋田店に行ってみたところ、地下1階の食品売り場で、1本461円(税込)で販売していましたので、西武で購入しました。
居酒屋でもチーズを乗せたメニューがありますが、ご飯のお供としてもとても美味しいです。

②パンプキンパイ
駅や空港などのお土産屋さんで販売しています。5個入り600円程度(税込)で、手頃な値段です。
しっとりとしたパイ生地の中にかぼちゃのあんが入っており、そのまま食べてもいいのですが、オーブンで少し焼いてみると更に美味しくなりました。

③金萬
しっとりカステラの中に白あんがはいっています。10個入り700円程度(税込)。
ディスプレイされているのをみたら最初はチーズケーキかなと思ったくらい、見た目しっとりしています。
1個が小さめなのでお茶うけに丁度良いです。味は普通といった感じです。

小雨がちの寒い日でしたが、一日で8キロ以上歩きました。
市内は歩道が整備されていて歩きやすかったです。
町並みを眺めながらの散策は、時間がゆっくり流れているようなのんびりとした心地よい一日でした。
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