草津温泉街をガイドさんと散策(ホテルヴィレッジから湯畑へ)

草津温泉ホテルビレッジの散策イベント「午前の温泉街散策」に参加しました。

今までに数回草津にきていますが、湯畑と西の河原の散策のみでした。今回は、散策イベントで知らなかった場所も見学できましたので、ご案内させていただきます。

 

ホテルについてはこちらをご覧ください。

 

  

ホテルビレッジから湯畑(ゆばたけ)へ

 

午前の温泉街散策」は、ホテルから湯畑までを、ガイドさんと一緒に80分くらいかけて散策し、湯畑で解散となります。

 

温泉街散策ルート

 

10時にガイドさんと参加者10名でホテルを出発。
既に、紅葉が始まっています。

ホテルの敷地から、ベルツ通りを左折し、坂を下っていきます。

 

ホテルの敷地

 

湯川(ゆかわ)

 

ベルツ通りを、700mほど歩くと、湯川と交差します。

湯川は、草津の温泉が流れている川です。

 

 

もともと流れてくる温泉は無色透明ですが、ここは、河川が白濁しています。
3つのタンクの中に石灰水が入っていて、それを流しているので河川水が白くなっているのです。

 

湯川

 

湯川は、強い酸性(Ph2.0~2.2)で、鉄やコンクリートを溶かし、生物も生息できず、生活に利用しづらいため、水質改善を行う必要があります。湯川の水を中和(中性に近づける)させるため「白い水(石灰石の粉末)」を流し続けています。

案内板より

 

ここから、白い水が投入されています。

白い水で中和

「白い水」が投入されている場所より上流は、透明な河川です。 

 

 

万代鉱源泉

 

写真中央の山の中腹に、白い煙がもくもく立ち上がっている場所が見えます。

 

万代鉱源泉の湯けむり

 

万代鉱源泉が湧き出ている湯けむりです。草津で一番湯量の多い源泉。草津町のマンションの温泉は、全部万代鉱源泉をつかっているそうです。

 

万代鉱源泉の温度は95℃と高温です。また、湯川の源流の一つが万代鉱です。

 

新潟の湯沢町などの雪国では、湧水を利用した融雪道路がありますが、草津では、ありあまる温泉の活用として、湧き出る「温泉の熱」を利用し水を温め、道路の下に温水を通す管が通っており、雪を溶かしています。

また、草津は各家庭に60℃の温水が給湯されているとのこと。融雪道路の温水と同じく、万代鉱源泉と熱交換して温めた温水を各家庭に給湯しています。

うらやましいですね。

草津は、すり鉢状になっていて、すり鉢の底が湯畑で町の中心です。よって、草津の人は自転車に乗らないようです。

 

確かに、坂道ばかりだと自転車に乗りたいと思いませんよね。
でも、ホテルにはレンタサイクルはあります。

 

草津観光マップ

大滝乃湯

 

 「草津三湯」と呼ばれる大滝乃湯御座之湯西の河原露天風呂
昔から「恋の病以外効かぬ病はない」といわれるほど、効能が高い温泉です。

大滝乃湯は、平成23年12月、大幅なリニューアル工事を行ったとのことです。
「美人の湯」として名高い煮川源泉を使った合わせ湯が特徴です。

 

大滝乃湯

 

すごくきれいな紅葉です。

 

 

煮川の湯(共同浴場)

 

大滝乃湯のすぐ近くに、煮川の湯があります。

 

煮川の湯

町内19カ所ある共同浴場の一つです。共同浴場は、無料で開放されており、住民はもとより、観光客も利用できます。

 

ガイドさんが、19カ所全部周った方数名にどこの浴場が一番良かったか聞いたら、全員が煮川の湯と答えたそうです。しかし湯船が小さく、せいぜい2、3人で入るくらいだそうです。ただし、煮川源泉が温泉施設の真下にあり、浴場も下に下りていくそうです。そういう風情が人気の理由かもしれません。

 

大滝乃湯の前を通り、地蔵の湯へ向かいます。

 

 

かなりの、上り坂です。

 

 

地蔵の湯(共同浴場)

 

地蔵の湯

 

地蔵の湯の前には、源泉や足湯があり、きれいに整備されています。

 

地蔵の湯 源泉

 

ガイドさんの話によると、3か月前に白根山に降った雨が温泉となり湧き出ているようです

町の中の温泉は、52℃前後です。強い酸性で、胃液と同じくらいです。
玉子をここに入れると、玉子の殻は20分くらいで溶けてしまいますが、内側の薄い膜はとけないので、殻をむく手間が省けて便利です。しかし、味はすっぱくてとてもまずい。湯畑のまわりで、温泉玉子を売っていますが、あれは全部嘘のようです(笑)

 

地蔵の湯 源泉

 

地蔵の湯 足湯

 

湯畑へ向かう、細い道を進んでいきます。

地蔵源泉の奥にある道

 

「内湯 月洲屋」と書かれた看板が目に入りました。自炊の湯治宿です。
大きなホテルや旅館が建ち並ぶ湯畑近くに、このような宿がまだあるんですね。

草津の湯に10日も入ると、アトピーも改善するとのことです。ただし、帰ったらまた戻るようです。

 

 

湯畑

 

湯畑に到着しました。

 

岩が緑になっていますが、これはイデユコゴメ(紅藻類)が生息しているからとのことです。このような環境で生きていられる生物が他にはおらず、競争相手がいないので何万年も生きているとのことでした。

 

 

岡本太郎の碑がありました。

 

岡本太郎さんが60歳の時草津で初めてスキーをして、それがすごく面白かったようです。それから毎年草津にスキーに来るようになり、それが縁で湯畑のデザインを提案することになったそうです。

 

岡本太郎さんは、曲線が好きで、瓦のカーブがデザインのベースになっています。足元にも壁面にも瓦が沢山使われています。足元は、瓦のおかげで滑りにくく歩きやすいです。

 

岡本太郎の碑 「草」の文字

 

壁面の瓦

 

足元の瓦

 

湯畑は、標高が1,156mあり、草津温泉スキー場が近くにあります。

 

 

湯畑の足湯

 

湯畑の源泉

ここで「午前の温泉街散策」は解散となり、あとは自由行動となりました。

ガイドさんは、ためになる話や楽しい話をたくさんしてくださいました。
ここでは、一部しか紹介できていませんが、とても有意義な散策時間でした。

白根山に降った雨が、たった3か月で温泉となり湧き出てきているということにはびっくりしました。白根山に雨が降る限り、草津の温泉は枯れることがないんですね。

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